MLB6人退場 二塁滑り込みから大乱闘
「レンジャーズ7-6ブルージェイズ」(15日、アーリントン)
米大リーグ、レンジャーズ対ブルージェイズ戦で二塁へのスライディングを巡って大乱闘がぼっ発し、その直後の危険球を含め、両軍6人が退場処分を受けた。
チームカラーの赤と青がフィールド上で入り乱れたのは八回表、1点を追うブルージェイズの攻撃だ。1死一塁の場面でスモークの打球を処理したレンジャーズの三塁ベルトレーが二塁へ転送。しかし、一塁走者のバティスタが併殺を阻止するために二塁へ滑り込んだ際に二塁手のオドアの足に接触。バランスを崩されながらの送球は大きくそれた。
足を削られたオドアは激怒。プレーそっちのけでバティスタに突っかかると、それを合図に両軍のベンチやブルペンから選手や首脳陣がフィールドへなだれ込んだ。怒りの収まらないオドアはバティスタを両手で小突いた後、顔面に右ストレートを一発。その衝撃はヘルメットやサングラスが飛び散るほどだった。その後もあちらこちらで取っ組み合いが起こり、フィールドは修羅場と化した。
この大乱闘でオドア、バティスタ、そして、ベンチから飛び出したブルージェイズのドナルドソンとレンジャーズのブーシェルベンチコーチの4人が退場処分を受けた。
ところが、騒動はそれだけでは収まらない。八回裏のレンジャーズの攻撃。先頭フィルダーへの初球が右足を直撃したのだ。球審は危険球とみなし、死球を与えたチェベス、さらにブルージェイズのヘイルベンチコーチにも退場を命じた。ここでも両軍ベンチから選手たちが飛び出してにらみ合い。一触即発の状態となった。
三回には球審のストライク・ボールの判定に対して暴言を吐いたブルージェイズのギボンズ監督が、さらに相手投手のボークを取らなかったことに抗議したレイパー同一塁コーチが退場させられている。
今季最多8人の退場者を出した、荒れに荒れた試合。この日、大学の卒業式に出席するためにチームを離れていたブルージェイズの先発、ストロマンは自身のツイッターで暴力行為に出たオドアを非難した。