「マーリンズ７－６レイズ」（２３日、マイアミ）

　マーリンズのイチロー外野手（４２）がレイズ戦に「１番・左翼」で出場し、５打数４安打１打点、１得点。打率を・４１７とした。怒とうの４安打で４年ぶりの３戦連続マルチヒット。メジャー通算２９６０安打。日米通算４２３８安打でピート・ローズのもつメジャー最多通算安打記録まであと１８本とした。

　背中の違和感で欠場中の正左翼手、イエリチの代役で今季初めて３戦連続先発出場。過去の対戦打率・３８１（２１打数８安打）と相性のいい左腕、ムーアに対し、初回の打席はカウント２－２と追い込まれながら５球目、外寄り低め、１４８キロ速球を右前へ弾き返した。今季初の３試合連続安打で出塁すると、続くプラドの左越え二塁打で快足を飛ばし、ホームを駆け抜けた。

　３－３の二回１死走者なしの打席は左前打。ワンボールツーストライクからの４球目、１２９キロのナックルカーブをきっちりとらえてライナーでレフトへ運んだ。プラドの打席でフルカウントからスタートを切り、日米通算７００盗塁目を狙ったが、間に合わないと見るや二塁ベース手間で急ブレーキを掛けて、セーフになる可能性を探ったが一、二塁間で挟まれ、今季初の盗塁死を記録した。

　１点リードの四回２死三塁の好機は右前適時打。ツーボールツーストライクからの５球目、内角高めの１４８キロを鮮やかなラインドライブでライトへ運び、リードを広げた。

　同点の六回２死一塁の第４打席は一ゴロ。２番手右腕のラミレスに対し、ワンボールツーストライクからの４球目、低めの１３２キロチェンジアップを打って出たが、打球は一塁手正面だった。

　６－６の八回１死一塁の場面は３番手左腕、ロメロから右前打。２日前のナショナルズ戦に続く今季２度目、通算５３度目の１試合４安打で一塁走者を三塁に進め、プラドの勝ち越し打（結果は投ゴロ）につなげた。

　イチローの３試合連続マルチヒットは、ヤンキース時代の１２年９月１９～２２日に５打席連続を記録して以来、４年ぶり。この３試合で１０安打と大暴れし、打率は・４１７（６０打数２５安打）となった。