珍事! MLBで“野手リレー”
「マリナーズ16-4パドレス」(31日、シアトル)
大リーグ、パドレスがマリナーズ戦で大敗モードの八回に野手2人を登板させ、前代未聞の“野手リレー”を実現させた。
4-16と一方的な展開となった八回。捕手で先発出場し、五回から左翼に入っていたベタンコートが4番手としてマウンドに上がった。先頭のロメロを右飛で退けると、続くクリベンジャーには四球。3人目を左飛に仕留め、2死とした。その後、青木に四球、さらにスミスに死球を与えて満塁となったところでお役御免となった。
2死満塁の“大ピンチ”。元日本ハムでパドレスのグリーン監督が5番手としてマウンドに送り込んだのは、六回の守備から遊撃手として出場していたアマリスタだった。昨年6月17日のアスレチックス戦でも1/3回を投げている“右腕”は1球で遊ゴロに仕留め、イニングを締めた。
最速154キロの速球や86キロのナックルボールで敵地を沸かせたベタンコートは降板後、二塁手としてプレーを継続。大リーグ公式サイトによると、1試合で4つのポジションを守ったのは1913年以降では5人目だという。
この試合でマリナーズの先発、岩隈は7回5安打4失点で4勝目(4敗)。「1番・中堅」で出場した青木は5打数2安打2得点だった。