元中日チェン、イチローの2美技に感謝
「マーリンズ4-3パイレーツ(延長十二回)」(2日、マイアミ)
元中日のマーリンズ、チェンがパイレーツ戦に先発し、6回1安打2失点、4四死球。3点リードの七回途中に走者を残してマウンドを降りたが、中継ぎ陣が踏ん張り切れず4勝目はならなかった。しかし試合後はピンチを切り抜けたイチローの美技に感謝した。
六回まで相手打線を無安打に抑える快投。しかし、試合後のチェンは開口一番、「ノーヒットとは言えないです。イチローさんに2つ捕ってもらって、それでノーヒットが続いた」と冷静に自身の投球内容を振り返った。
チェンが言った2つのプレー。1つはこの日最大のピンチとなった二回2死満塁の場面だ。右中間浅く飛んだ打球をイチローが鮮やかなスライディングキャッチで押さえたのだ。一連のプレーをマウンド上から見守っていたチェンは捕球の瞬間、感嘆の声を上げ、グラブを何度も叩いて賞賛。ベンチ前でイチローが戻るのを待ち、“グラブ・タッチ”で美技を称えた。
もう1つは四回。韓国出身の4番・姜が放った大飛球をイチローがフェンス前でジャンプしてもぎとった。イチローコールが左翼線席から起こる。チェンは「イチローさんじゃなかったら2本ともヒットになっていたと思います。大きなプレーで後ろが支えてくれた。すごく投げやすかった」と感謝した。