イチロー3千安打 地元で予想合戦
「マーリンズ5-1ロッキーズ」(17日、マイアミ)
マーリンズのイチロー外野手(42)はロッキーズ戦の七回に代打で出場し、中前打。守備には就かず、1打数1安打で打率を・354とした。ピート・ローズのもつメジャー最多通算安打記録を超える日米通算4257安打を記録した後の最初の打席で快音を響かせ、メジャー通算2980安打。次なる偉業にあと20本とした。
マーリンズの試合前練習中。地元マイアミのメディアが突然、イチローのメジャー3千安打到達日を予想し始めた。
試合前の時点であと21本。大リーグ公式サイトのマーリンズ担当、フリサロ記者は7月9日のレッズ戦を達成日とした。直近20試合で19安打を記録していることから「これから20試合で21本打つ」と自信満々。「日本のファンはカレンダーの『7月9日』のところに印を入れるように」とまで言った。
同記者に対抗心を燃やしたのは、地元テレビ局「FOXスポーツ・フロリダ」の実況、ミネルビニ氏だ。持ち出したデータは今シーズンの1試合平均安打数。「66試合で44安打だから、1試合平均0・67本。21本以上打つためには32試合が必要だから…」。スマホの計算機機能を使ってはじき出した達成日は「7月28日のカージナルス戦!」だった。
イチローが“ローズ超え”の日米通算4257安打を記録したのは15日、敵地サンディエゴでのパドレス戦だ。テレビで歴史的一打を見ていたという本拠地マーリンズパークの球場関係者は「ここで打ってほしかった」と残念そうに言った。
地元メディアの2人の予想日は、いずれも本拠地開催試合だった。はたして結果はいかに?