イチロー、22試合ぶり出番なし
「マーリンズ3-0ロッキーズ」(19日、マイアミ)
マーリンズのイチロー外野手(42)はロッキーズ戦で出場機会なし。5月26日のレイズ戦以来、22試合ぶりに出番はなかった。チームは3連勝で、14年5月以来約2年ぶりの貯金5でナ・リーグ東地区2位に浮上するとともに、プレーオフ進出が可能なワイルドカード争いでトップに立った。
マッティングリー監督は口笛を吹きながら会見場に現れた。3人の継投で強力打線を封じ、打っては主砲スタントンに代わる新4番のオズーナが決勝3ラン。活躍した選手たちの名前を挙げながら「みんないい仕事をしてくれた」と満足感を漂わせた。
3試合連続で先発を外れたイチローは、七回に代打に備えてネクストバッターズサークルでバットを振った。しかし、前打者が凡退して2死走者なしになると、指揮官はイチローをベンチに戻し、エチャバリエを代打で起用した。
大スランプに陥っていたスタントンがこの3試合で6安打と復調の兆しを見せており、この3試合の外野陣は左翼イエリチを3番、中堅オズーナを4番、右翼スタントンを5番で固定。イチローはチーム最高の打率・354(127打数45安打、14四球)をマークしているが、3人のサポート役としてベンチで待機した。状況に応じた打撃ができるため、代打は走者を置いた場面、という基本方針は変わっていない。どんな役割もこなすことができるベテランの存在はチームにとってとてつもなく大きい。
この日は同地区のライバル、メッツが敗れたため、マーリンズが今季69試合目にして初めて2位に浮上。ワイルドカード争いでは初めて首位に立った。