井岡 伝説の王者レナード参考に進化

 「ボクシング・W世界前哨戦▽ノンタイトル10回戦 元世界2階級王者・井岡一翔(井岡)‐パブロ・カリージョ(コロンビア)▽ノンタイトル8回戦 元WBA世界ミニマム級王者・宮崎亮(井岡)‐イカル・トビダ(インドネシア)」(16日、後楽園ホール)

 元世界2階級王者・井岡一翔(25)=井岡=が9日、大阪市内の所属ジムで練習を公開した。5月の世界3階級制覇挑戦に失敗後、4カ月ぶり再起戦へ向け「悪くない仕上がり。残り1週間で完全にしたい」と話した。

 前戦でプロ初黒星を喫し、「すべてスムーズに行かず考えて悩むことが増えた」ともがいた。試行錯誤しながら、「違う判断や発想力」で「ニュー一翔」を築いてきた。

 元世界5階級王者のシュガー・レイ・レナード(米国)の映像を繰り返し見て参考。フライ級で戦う「スピードと足」を強化した。「今回は自分自身との戦い。ペースを握ってKOチャンスがあれば決めたい。前哨戦をいい内容で勝って1日も早く王者に返り咲く」と意気込んだ。

 父でトレーナーの一法会長は「世界タイトルをするほどに仕上げてきた。出入りする中でのコンビネーションをやり切る。ニュースタイルと言っていい」と、進化に太鼓判を押した。

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