UFC初参戦中井りん判定負けで初黒星
「UFC」(20日、さいたまスーパーアリーナ)
アジア人女性としてUFC初参戦を果たした中井りん(27)が、女子バンタム級2位のミーシャ・テイト(28、米国)に0‐3で判定負けした。過去、17戦16勝1分けだった中井は初黒星を喫した。
身長で13センチ高い168センチのミーシャのリーチとボディーバランスに苦戦。タックルに行くが、なかなかテイクダウンまで至らなかった。2回に背中に乗る形で、スリーパーのチャンスを得たものの、ミーシャがうまく脱出。3回にも同じような形となったが、きめきることはできなかった。
予告通り、アグレッシブに攻めにいった中井は、有効な攻撃が少なかった。試合後、中井は判定に不服な表情でインタビュールームに登場。「負けてないと思う。むしろ勝っていたと思う。判定に納得いかないので提訴したい。バックマウントを2回取って、チョーク(スリーパー)にも2回入った。テイクダウンも取って、アグレッシブに攻めた。負けてない。納得いってない」と思いをはき出した。
再戦希望について聞かれると、指導する宇佐美文雄氏が「納得いかない判定をされるなら、(UFCで)2度と試合をしたくない」と代弁した。
一方、単発ながらヒザ蹴り、エルボーもヒットさせたミーシャは「特に3回は彼女が必死でテイクダウンに来たが、押さえられた。これからも成長したい」と勝利を喜んだ。