ミドル級・前原11・24メーン戦
「デイリー後援・ボクシング8回戦」(11月24日、住吉区民センター)
ボクシングの日本ミドル級8位・前原太尊康輝(21)=六島=が11月24日、大阪・住吉区民センターで行う「610 BOM‐BA‐YE7」でメーンを務めることが決まり23日、大阪市内の同ジム内で発表会見した。
相手はWBCユーススーパーウェルター級王者で同級31位のペッチスリア・シンワンチャー(21)=タイ=で8回戦。同い年ながら、タイ式ボクシング出身で豊富なキャリアがある、初の世界ランカーとの対戦だ。
「常に倒すことは考えているけど、自分の確実にもらわない距離を保ちながら、コンビネーションをつくる」。昨年の全日本新人王MVP男は、強打に加えた防御面を強化ポイントに挙げた。
視線の先にはロンドン五輪金メダリストでWBC世界ミドル級11位の村田諒太がいる。「確実に目の前のマッチーメークを勝ち続けて、まずは日本タイトル。1番の実績を残す。勝ち続ければ村田さんも自分を無視できなくなる。近い将来、向こうが戦わざるをえない感じになる」と不敵な笑みを浮かべた。
190センチの長身サウスポーで8戦6勝(6KO)1敗1分けのハードパンチャー。枝川孝会長も素材に惚れ込んでいる。「本物のミドル級を作ろうと思う。少年院から来て、元になっているのはケンカ。『殴って金もうけできるなんてほかにない。金が欲しい』と、うちにこんなこと言って入ってきた選手はおらん」。順当なら日本タイトルには来年末に挑戦させたい意向だ。 この日は、メーン前に公開プロテストを行う丸田陽七太(17)=関大北陽高2年、森岡ジム=と並び会見した。インターハイは1、2年と準優勝し、高校生のまま来秋、プロデビューする予定だ。 イケメンでバレンタインにはチョコレートを30~40個ももらうと話す丸田。一方、前原はビリケン似のたたき上げ。会長は「四角い塀より四角いリングがいいと太尊は言って来たんや!」と対抗!?雑草魂でエリートには負けられない。 同興行はトリプル日本タイトル前哨戦として前原のほかに珍名ボクサー2人も登場する。日本フライ級10位・最暴愚畷谷が同級13位・長田瞬志(堺東ミツキ)と8回戦。前戦で敗れた日本スーパーライト級13位のジャンボおだ信長本屋ペタジーニは同級12位の金本祥平(グリーンツダ)と再戦で8回戦を行う。