オメガ 新日本に“移籍”
DDTに参戦中のケニー・オメガ(30)が10月いっぱいで契約を終了し、新日本に“移籍”することが3日、明らかになった。都内の新日本事務所で新日本・菅林直樹会長、DDT・高木三四郎社長、オメガが会見し、発表した。DDT最終戦は10・26後楽園となり、飯伏幸太との『ゴールデン☆ラヴァーズ』で男色ディーノ&竹下幸之介と対戦する。新日本での初戦は未定という。
高木社長によると、来年からDDTの契約更改が1月から3月に移行するのに伴い、半年前となる9月に参戦選手の中間面談を実施した際、オメガから申し出があったという。その後の話し合いでも「新日本で戦いたい」という決意が固いため、新日本側に打診したところ快諾されたため、来年1月まであった契約の終了を受け入れたという。
新日本マットには「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア」などで参戦経験のあるオメガは「今まではゲストだったけど、今こそ胸を張って新日本のチームメンバーと言える。今年のベスト‐が終わってから、もっと新日本で試合がしたいと思った。新日本には日本人も外国人も世界のトップクラスがいる。だから新日本で頑張って、ジュニアとしてトップというところを見せたい」と決意表明した。
さらに、「これからは新しいスタート。ハードワークして、ファンをがっかりさせないようにしたい。DDTを離れることはつらくて、寂しいけど、私のアスリートとしてのコンディションのピークは今だと思うので、今100%限界まで挑戦しないと自分でがっかりすると思った。(DDTファンは)私がどこに行っても、DDTをサポートして欲しい」とコメントした。
昨年から新日本&DDTの2団体契約しているパートナー・飯伏との違いについてオメガは「飯伏さんは何でもできるけど、僕は目標に100%集中しないとうまくいかない。成功する前に、今から新日本の道で100%集中したい」と説明。
新日本でのコンビについては一時封印と宣言した。「飯伏さんはヘビー級になったばかり。自分はジュニアでチャレンジしたい。いつかは新日本で『ゴールデン☆ラヴァーズ』を組みたいけど、今はジュニア内で試合をしたい。タッグなら新しいパートナーを探すしかない」と話した。
ヒール軍団「BULLT CLUB」が席けんする新日本マットでの所属ユニットの希望について聞かれると、「BULLET‐は私には似合わない。6年間、日本で試合をして、普通の外国人じゃない感じ」と笑顔を見せた。
新日本の菅林会長は「9月半ばに話をいただいたときは少し驚いたけど、こんな素晴らしい選手が上がってくれると。社内で話したら全員賛成でぜひ来ていただこうとなった。非常に期待している」とした。
カナダ出身のオメガは08年にDDTに初来日し、以後は常連として飯伏とのコンビでIWGPジュニアタッグ、KO‐Dタッグ王座などを獲得。1日に発表された「DDTドラマティック総選挙2014」は18位タイで選抜入りしていた。