世IV虎VS赤井沙希が実現へ
ワールド・オブ・スターダム王者・世IV虎と赤井沙希が、スターダムの12月23日・後楽園ホール大会でタイトル戦を行うことが30日、決定的になった。この日、世IV虎がDDT後楽園大会の試合前に会場に乗り込み、赤井沙希に対戦を直談判。押し問答の末に赤井が承諾した。正式決定すれば、赤井にとってはシングル王座初挑戦となる。
午前11時14分。すでに開場され、多数のファンがひしめくロビーに赤いベルトを手にした世IV虎が28日の予告通り現れた。周囲に目もくれず、売店でグッズ販売をしていた赤井のもとに向かうと「おい、いかがですか?じゃねえよ。12月23日、タイトル戦やるだろう?」と早速ケンカを売った。強引さに、筋が通ってないと感じていた赤井は「プロレスのこういうのは好きじゃない。私の意志もあるけど、会社の意志もある」と拒否の構えを見せた。
赤井の消極さを見た世IV虎は決着を急ぐため、高木三四郎が「決定権がある」とした鶴見亜門GMを呼び出し。駆けつけた鶴見GMは「聞いてないですよ~、高木さんからは何か聞いてますけど、スターダムさんから(正式に)聞いてないです」とけげんそうな表情を浮かべた。無視した世IV虎が「(自分が)来てるだろう」と詰め寄ると、鶴見GMは「(ロッシー)小川(代表)さんとかに来ていただかないと」と回答。すると、世IV虎は“最終手段”で「やんのか?やんないのか?」と鶴見GMの胸ぐらをつかんで押した。
ここで、我慢の限界を超えた赤井が世IV虎に手を出し、“ド突き合い”に。止めに入った鶴見GMを突き飛ばすほど怒った赤井は、勢いに任せて「23日、チャンスやから、私挑戦するから。オスカーもDDTも関係ない」と一転、対戦を受諾。ニヤリと笑った世IV虎は「赤いベルト、じゃあ決定で」と宣言した。鶴見GMは「困りますよ~。オスカーさんに怒られますって。マジで僕が怒られますって」と青ざめた。
落ち着きを取り戻した後、取材に応じた赤井は「普通、試合をお願いするにはオファーが必要。客前で言ったもん勝ちっていうのはどうなんかなと思う。でも、これはチャンス。(昨年8月の)デビュー戦の相手も、(今年1月に)初めて直接フォールを取られたのも世IV虎。タイトルが懸かるのも、余計に大事な試合になる」とすでに気持ちを世IV虎戦に向けた。
スターダムに出場すればDDTグループ(東京女子など)以外に初参戦となる赤井は、21歳の女番長について「前の世代だとアジャ(コング)さんとかがいるけど、今の世代で世間に通用するのは世IV虎。私が望んでる世間へのアピールにつながるかも。ベルトのことは何も知らない。目標は世IV虎に勝つこと。まあクリスマスやし、ベルトをもって帰ったらDDTのお兄さん方も『よく頑張ったね』って言ってくれると思う」と初戴冠を目指すとした。
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