興毅 来年は3兄弟でラスベガス世界戦
元世界3階級王者の亀田興毅と弟でWBO世界バンタム級王者の和毅が6日、成田発の航空機で渡米した。ラスベガスで代理人のアル・ヘイモン氏と来年のプランを話し合い、ミニキャンプも張る。
興毅は「(次男の)大毅も復帰するので、(ヘイモン氏と)3兄弟で契約を結んだ。来年はまず和毅がバンタム級統一、俺が4階級制覇、大毅の復帰戦。そして、ラスベガスで3兄弟同時世界戦を実現する」と壮大なプランをぶち上げた。
ヘイモン氏は「世界王者3兄弟」というコンテンツに強い興味を示しており「素晴らしい舞台を用意する」と約束したという。3兄弟が日本で試合ができない状況の中、海外に活路を開いてもらったことに興毅は「西成根性や!タダでは転ばん。すごい人がバックについてくれた。恵まれていると思う」と感謝した。
和毅はWBA同級王者のジェイミー・マクドネル(英国)との次戦が決まっている。「まず、WBA。次にIBF王座を獲って返上を考えている。大ちゃんがバンタムになるから、一つ(階級を)上げる」とスーパーバンタム級転向も視野に入れている。
「野球の野茂さんのように、海外の道を開くボクシング界のパイオニアになる。普通の人間にはできない。できるのは俺らしかいない」-大きな夢を胸にラスベガスへ飛び立った。