中村和裕「引退試合」で防衛ならず
「DEEP70IMPACT」(21日、ディファ有明)
PRIDEなどで活躍した中村和裕(35)が、中西良行(29)と引退試合を行い、0-5で判定負け。保持するDEEPミドル級王座を懸けた異例のラストマッチで防衛はならず、ベルトを奪われた。
中村は圧力をかけてきた中西にテイクダウンされ、上からひじ攻撃を受ける苦しい展開に。場内のカズコールに奮い立ち、右ボディーなどで反撃を試みたが、劣勢は覆せなかった。中村は拍手で新王者を称えた。
試合後に引退セレモニーが開催され、母、妻子からねぎらわれた中村は逆に「今までありがとう。これからは心配かけないから」と感謝の思いを伝えた。テンカウントゴング後には「上がったもん勝ちだから」と呼びかけて観客をリングに上げ、記念撮影を行った。
流血した右目の縫合を終えた中村は「悔しい気持ちとやりきったという気持ちが交互に来てる。2回にパウンドで流れをもっていかれた。中西は国内ではトップ」とコメントした。完全燃焼した格闘界の“キング・カズ”は今後について、4月から大学のスポーツマネジメント科の助教として新たな人生をスタートさせると明かした。
広島県出身の中村は10歳から柔道をはじめ、全日本実業柔道個人選手権優勝などの実績を残し、井上康生、鈴木桂治らと全日本強化メンバー入り。03年1月に吉田道場入りし、プロ格闘家に転向。同年3月の「PRIDE25」でアントニオ・ホジェリオ・ノゲイラを相手にデビュー戦を行った。
同年10月、PRIDE武士道での第2戦でダニエル・グレイシーから初勝利。その後もPRIDEでドス・カラスジュニア、ステファン・レコ、ケビン・ランデルマン、イゴール・ボブチャンチン、近藤有己らを撃破。敗れたものの、ヴァンダレイ・シウバ、ジョシュ・バーネットらとも激突した。
10年4月には師匠・吉田秀彦の引退試合の相手を務め、判定勝ちで“介錯”した。今年7月、誠悟のラストマッチで勝利後、自身も引退を表明した。
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