石田匠、一翔手本に日本王座初防衛へ
「日本スーパーフライ級タイトルマッチ」(31日、大阪・ボディメーカーコロシアム)
王者・石田匠(23)=井岡=は24日、初防衛戦に向け「1万発打ち込む」と宣言した。同級14位・森崎正人(アポロ)の挑戦を受けるが「これ位のレベルなら余裕で勝たないと」と圧勝KOで14年締めへ意気込んだ。
来年にも照準を合わせる世界戦に向け、日本王座程度で足踏みはできない。視線の先には中学時代より、背中を追い続けた元世界2階級王者・井岡一翔(25)がいる。
偉大な先輩と、この日はジムで3ラウンドの公開スパーリング。ボディーを効かされ、鼻血も出るなど格の違いを見せ付けられた。
「自分のしたいことをやられました。久々にスパーの相手を務めたけど、やっぱりうまい。ボディーがほんまに効いた。ポンと軽めに打たれたけど、タイミングといいスピードといい絶妙。今さらだけど強い。アピールしたろうと思ってたのに」と頭をかいた。
初防衛戦はその一翔がお手本だ。「組み立てをそろそろ考えないといけない。1、2回ですべて引き出しを出してしまっては、さらに上を目指せない。一翔君スタイルでいく。序盤、駆け引きして、終盤に仕留める。流れの中でボディーも打つ練習もしたいし」。森崎戦を世界に向けたリハに位置づけた。