内山、河野、田口が予備検診
「ボクシングトリプル世界戦」(31日、大田区総合体育館)
ボクシングのトリプル世界タイトルマッチ予備検診が28日、都内のホテルで行われた。
9度目の防衛戦に臨むWBA世界スーパーフェザー級王者内山高志(ワタナベ)は、挑戦者の同級8位イスラエル・ペレス(アルゼンチン)より身長で4センチ、リーチで6・2センチ上回ったが、「あまり意識していない。体重は一緒ですから」と気にかけない様子だった。
昨年の大みそかからちょうど1年ぶりの防衛戦となるだけに、「早く試合がしたいですね。自信はもちろんあります」とパーフェクトな勝利を約束。内山に挑むペレスは、「コンディションは最高だ。5ラウンドにKOで勝つ」とこちらも一歩も引けを取らなかった。
WBA世界スーパーフライ級王者の河野公平(ワタナベ)は初防衛戦。対戦相手の同級5位ノルベルト・ヒメネス(ドミニカ共和国)とは身長、リーチとも約2~3センチ劣ったものの、「もう少し背が高いかなと思った。170センチくらいあると聞いていたので(実際は168・3センチ)、自分にとっては良かった」とホッとした様子。対するヒメネスは「私は彼より全てにおいてすぐれている。判定になった場合は、私の方に大きなポイントが入るだろう」と自信を隠さなかった。
また、WBA世界ライトフライ級タイトルマッチで王者アルベルト・ロセル(ペルー)に挑戦する同級8位の田口良一(ワタナベ)は、「当たり負けしないように意識して練習してきた」とフィジカル面でのレベルアップをアピール。王者ロセルとは実に13センチもの身長差がある。
「155、6センチだと思っていたので(実際には154・7センチ)、少し小さいなと感じた。でもロセルは緩急をつけてパンチを出すので、身長差はあまり関係ないのでは」と語った。
受けて立つロセルも「私はこれまで背の高い選手と何度も戦い、スーパーフライ級やバンタム級でも試合してきている。リーチ差があることは自分にとっていいことだ」と意に介さなかった。