村田 デビュー6連勝もダウン奪えず

6回、ジェシー・ニックロウ(左)の顔面にパンチを打ち込む村田諒太(撮影・吉澤敬太)
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 「ボクシング10回戦」(30日、東京体育館)

 ロンドン五輪ミドル級金メダリストの村田諒太(28)=三迫=がプロ6戦目となる160ポンド契約ノンタイトル戦に臨み、3-0の判定でジェシー・ニックロウ(27)=米国=を下した。

 村田は丁寧にジャブを突いて組み立てながらも、初回から得意の左ボディーも入れるなど上々の立ち上がり。2回からは右フックを多用してペースを上げた。しかし6回に偶然のバッティングで左目上と左ほほをカットしたこともあり、以降はフットワークを使って距離をとるシーンも目立った。結局、最後までダウンは奪えず、9月のアドリアン・ルナ(メキシコ)戦に続いての判定決着となった。

 2013年8月にプロデビューした村田はこれで6戦6勝(4KO)。ランキングもWBC世界ミドル級9位まで上昇してきた。ニックロウは32戦24勝(8KO)5敗3分け。

 2試合連続でKO勝ちを逃し、村田はリング上で「倒せなかったことに、来て下さった皆さんにすいませんということと、ホルヘごめんという気持ちだけですかね」と悔しそうに笑った。KO決着ならホルヘ・リナレス(帝拳)の世界戦がテレビ中継される予定だっただけに、チームメートに頭を下げた。

 それでも収穫はあった。「自分がどれだけ動けるかということが一番重要だと思ってたんで、そういった面では手数も増えたし、合格点かなと思ってます」と胸を張った。

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