石田“両思い”京太郎から特大ケーキ

特大ケーキを食べる石田順裕
3枚

 「日本ヘビー級タイトルマッチ」(4月30日、後楽園ホール)

 ボクシングの元WBA世界スーパーウエルター級暫定王者で日本ヘビー級1位の石田順裕(39)=グリーンツダ=がホワイトデーの14日、日本王座をかけて挑戦する王者・藤本京太郎(28)=角海老宝石=から特大のケーキを受け取った。

 大阪市内のジムに届いたのは、米ロサンゼルス合宿中の京太郎が手作りし、命名した「ウエートアップサポートヘビー級ケーキ」。約50人前、推定5万キロカロリー以上の特大サイズ。添えられたビデオメッセージには、おたまとへらを持ちながら登場。体重アップに励む石田に対し「食べ切るのは大変と思いますが、頑張って食べて下さい」とエールを送った。

 晴れてカップルが成立。1年以上の“片思い”が実った石田は「愛を感じる。やっと相思相愛になれた。こんな大きいケーキは結婚式でしか見たことがない。これで安心して試合が迎えられる。準備は整った」と、スッキリした表情で話した。

 両者の因縁は昨年2月14日から始まった。石田はミドル級から4階級も上のヘビー級に転向。対戦を受けてくれた京太郎に、お礼の意味を込めチョコレートを手渡した。だが同3月14日に約束したお返しはなかった。

 同4月30日、石田と京太郎のノンタイトル戦は、判定で石田の惜敗。納得はいかず「負ければ引退」を撤回し、現役続行を表明した。「逃げるな!」と再戦を訴え続けた。

 京太郎陣営も同9月に“笑撃”の声明を出した。「京太郎はフランケンシュタインになった。パンチは3倍増。どうしても戦うなら生命保険に加入して」と挑発した。

 今年2月14日、石田は再びプレゼントした。チョコレートに加え、フランケンシュタインの好物でありボクサーにとって“毒”となる酒とタバコを角海老宝石に送ったのだ。

 ボクシングの枠を越えた応酬を経て、2年越しに待ちに待ったお返し。ケーキの上には前戦で自身が右ストレートを浴びる写真が飾られており、“お約束”とばかりに京太郎のアゴにフォークを突き刺した。「甘い物は好き。うれしい」と、アゴから大好物をバクバクと食べまくった。

 本石会長の下にはもとには、角海老宝石の萩森マネジャーから「どちらが勝っても敗者が勝者の腰にベルトを巻き、勝者の右手を挙げましょう」と訴える親書を送られた。石田は「OKです」とスポーツマンシップを約束した。

 量販店では1058円の合皮ベルトを購入。「ケーキも頂き、(王座)ベルトまでもらっては申し訳ない。代わりのベルトを用意」と、お礼の品は前日計量で手渡すつもりだ。

 20日から熊本で走り込み合宿を行い、3月末からロスでスパーリング合宿のため渡米する。1年以上、繰り広げられた“舌戦”も一区切りを付け、本気の戦いモードに入る。

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