辰吉ジュニア2回KOデビュー

1回、岩谷忠男からダウンを奪う辰吉寿以輝=大阪府立体育会館(撮影・飯室逸平)
3枚

 「ボクシング4回戦」(16日、大阪府立体育会館)

 「ワールド・プレミアム・ボクシング21 The REAL」が16日、大阪府立体育会館第1競技場で開催され、元WBC世界バンタム級王者・辰吉丈一郎(44)の次男・辰吉寿以輝(18)=大阪帝拳=がプロデビュー戦に臨んだ。スーパーバンタム級の4回戦で行われた試合で、プロ戦績1勝2敗の岩谷忠男(31)=神拳阪神=を2回2分45秒KOで下し、初陣を勝利で飾った。

 1996年8月3日生まれの寿以輝は幼少時から兄・寿希也さんとともに父からボクシングを教わり、小学校2年時にプロボクサーを志した。2013年1月、父と同じ大阪帝拳ジムに入門。85キロあった体重を半年で20キロ減量した。14年11月、父がようやくGOサインを出したプロテストに一発合格。そしてこの日を迎えた。

 両親と兄がリングサイド最前列で見守る中、カルヴィン・ハリスの「オープン・ワイド」で入場。ガウンはなし、白地に赤ラインのミズノ社製のトランクスでリングインし、高々と左拳を突き上げた。

 グローブタッチを経て始まった初回、寿以輝は硬さが目立つ。相手の左フックを受けるシーンもあったが、初回終了間際に激しく打ち合い、左フックでダウンを奪う。

 2回には左ストレートで2度目のダウン。粘る岩谷の左右フックの反撃を許したが、踏ん張り右ストレート連打。岩谷の動きが止まったところで、レフェリーが試合を止めた。

 「うれしいです。KO勝ちできました!」と会場の大声援に応えた。44歳の今も現役の父に向けては「勝ったよ~」と少しおどけてリング上から勝利を報告した。“浪速のジョー2世”が日本史上初の親子世界王者に向け、第1歩を踏み出した。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

ファイト最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(ファイト)

    写真

    話題の写真ランキング

    リアルタイムランキング

    注目トピックス