高学歴ボクサー坂本 新人王初戦を突破
「デイリー後援・ボクシング西日本新人王予戦」(19日、住吉区民センター)
大阪市立大工学部機械工学科を卒業した高学歴ボクサーの坂本真宏(六島)が、西日本新人王戦のフライ級初戦を4回2分1秒TKO勝利で突破した。
1回は手が出ず、ポイントを奪われたが2回以降にリズムをつかんだ。最後は左ジャブで顔面をとらえると「効いたと思った」と一気に連打でまとめた。
大学入学後に競技を始め、アマ戦績はフライ級で24勝6敗。全日本選手権大阪代表にも選ばれた実力者は昨年末のプロデビュー戦に続く2連勝を飾った。
卒論のテーマは「チタニアナノチューブの形成メカニズムの解明」。実用化されれば建築資材などの洗浄に効果があるという。大学院進学は昨年、不合格となり今年、再受験の勉強をしながら競技と両立している。
「朝10時くらいに喫茶店に行って、夕方5時くらいまで勉強。そこからジムで練習」。次戦は7月、大学院の試験は8月、新人王3回戦は9月とタテ続けに“大一番”が控える。
「物理学の理屈は競技に生きる。来年まずは新人王」と意気込む。公立大工学部卒という理系の秀才は文武両道を歩む。