天龍 しゃがれ声でイジられ感謝

インタビューに応える天龍源一郎=デイリースポーツ神戸本社(撮影・持木克友)
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 11月で現役を退くプロレスラー・天龍源一郎(65)が12日、神戸市内でデイリースポーツのインタビューに応じた。最近は“しゃがれた声”“何を言ってるか聞き取れない声”で、テレビのバラエティー番組でイジられキャラとして大ブレークしている。天龍自身はこのブームをどうとらえているのか。39年にわたり第一線で活躍してきたプロレス界のレジェンドに聞いた。

 今年2月に11月での引退を発表。ダウンタウンの番組などで「何を言ってるのか分からない」とイジられていることもあり、ここ数カ月はテレビに引っ張りだこ。最近は「ファミレスとかでも高校生が『天龍でしょ』って言ってくるんですよ。『違うよ』って言うんだけど、『その声がそうです』って(バレちゃって。笑)。(声掛けられることは)うれしいです」。

 バラエティーに出演することについて「僕なんかが出て、じゃまになってないかな、と思いますけどね」と配慮が先に立つ。自分自身は「何十年ずっと、ジム行って、家帰って、というパターンの生活してきましたからね。景色が変わって、1日が早いですよ。脳が活性化されて、リフレッシュになってる」といきいきと話す。

 自分よりも年下の芸人らにイジられることにも「全然。何の抵抗もない」と笑顔。「この年になってテレビに出られてね」と感謝している。

 日本テレビ系「スッキリ!!」では真壁刀義が“スイーツ王子”としてブレーク。本間朋晃も“ハスキー本間”としてブレークを果たしつつある。その本間とは今年1月に「水曜日のダウンタウン」でハスキーボイスを“競演”。後輩たちのリング外での活躍に「頑張ってると思いますよ」と目を細め、「ちゃんとできてますよね?聞き取れてます?」とこちら側に質問してくる。このあたりの間合いも絶妙だ。

 角界からプロレス界入り。「僕は相撲で育ててもらったと思ってます」と感謝の気持ちも忘れない。引退を惜しむ声があがっているが--とたずねると、「そういうことを言う人をアテにしたらアカン、ということを、亡くなったおばあちゃんが言ってました」と微笑みを浮かべ、「引退するまで、いろんな選手と闘って、こてんぱんにやっつけます」と宣言した。

 最近ではプロレスファンを指す「プ女子」という言葉も生まれている。「プロレスってのは、映画のように、途中から見てもどっから見てもエンターテインメントとして面白いと思います。僕のことをテレビで見て知ってくれた人も、10回に1回ぐらい、試合会場に足を運んでくれたら、嬉しいですね。見てもらったら、面白いですから。ストレス解消になりますよ、声張り上げてね」。

 自身の関西ラストマッチになる「天龍プロジェクト」は30日、大阪府立体育会館第2競技場で開催される。

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