美人ボクサー高野、試合後過呼吸に
IBF世界スーパーバンタム級王座指名挑戦者決定戦に勝った和気慎吾(古口)、女子東洋太平洋スーパーバンタム級王座を獲得した高野人母美(協栄)、フェザー級での再起戦に勝利した天笠尚(山上)が一夜明けた11日、都内の協栄ジムでそろって会見した。高野は試合後、過呼吸になっていたことを打ち明けた。
会見に先立ち、プロモーターを務めた金平桂一郎協栄ジム会長が「今朝、IBFから和気君を正式に指名挑戦者として認めると連絡がありました。私としては日本開催を目指したい」と明かした。
まったくダメージのない和気は「できるだけ早くトレーニングを始めたい。月末にはタイに合宿に行き、走り込んできます」と、早くも世界戦に照準を合わせている。7月18日に米テキサスで行われる王者カール・フランプトン(英国)の防衛戦も「チャンスがあれば行って見たい」と言う。
念願のタイトルを獲得した高野は「試合後、過呼吸になりました。口内炎が3つできてしまったし、胃も痛い」とタイトル初挑戦のプレッシャーの激しさを明かした。
スーパーバンタム級については「フットワークが重たかったし、パンチのスピードも遅かった」と適正体重でなかったことを実感。防衛戦は行う予定だが「世界タイトルはスーパーフライで狙うのがベストだと思う」と話した。
昨年大みそかのリゴンドー戦からの再起戦を判定勝ちで飾った天笠は、相手のバッティングで右目を大きく腫らし、傷だらけの痛々しい顔だった。
「再起戦なので何とかKOしたいと距離を詰めすぎた。未熟さが出ました」と反省が口をついた。プロモーターの金平会長は「IBFに再びランク入りするよう働きかける」としており、早ければ次戦が世界再挑戦となる可能性がある。