興毅、まさかの英語スピーチ
「ボクシング・WBA世界スーパーフライ級タイトルマッチ」(16日、シカゴ)
王者・河野公平(34)=ワタナベ=への挑戦者として4階級制覇を目指す同級2位の亀田興毅(28)=亀田=が14日(日本時間15日)、シカゴ市内のホテルで行われた記者会見に出席した。
王者・河野らとともに出席した記者会見。スピーチを求められ、マイクの前に進み出た亀田の第一声は「Hello Everyone(こんにちは、みなさん)」だった。“カンペ”を見ながらのあいさつではあったが、今回のタイトルマッチに尽力した関係者や会場に集まった日米報道陣にも英語で感謝。「Sorry, I can’t speak English well.(うまく英語を話せなくてすみません)」と断りを入れてから日本語で話し始めると、米国人から温かな笑いが起こった。
現在、英語を勉強中だという亀田は「やっぱりアメリカやからね、英語大事やし。英語でちゃんとしゃべりたい。自分でダイレクトに伝えたいという気持ちでしゃべった」とその意図を説明。「けど、やっぱり難しいですよね。まだ紙を読まなあかんぐらいやからまだまだ情けない」と自ら“ダメ出し”をした。
しかし、“マイルド亀田”はここまで。ひとたび、日本語になると戦闘モードに。「勝つのは当たり前。あとはどういう勝ち方をするか。このアメリカでどれだけインパクトを残せるか、最高のインパクトを残して『亀田興毅』というボクサーの名を刻んで帰りたい」と強気の言葉を並べた。
注目された王者とのにらみ合いは10秒ほどで終了したが、「オーラがなさすぎる」とバッサリ。返す刀で「オーラがないし、緊張しすぎ。震えてたもん、あっこ(壇上)に立った時。びっくりした。何をおびえてるのかな、と。俺を前にして足がすくんでしもたんじゃないかな」と言いたい放題だった。