具志堅会長の秘蔵っ子がユース初防衛戦
「ボクシング WBCユース世界フライ級タイトルマッチ10回戦」(7日、後楽園ホール)
前日計量が6日、都内の日本ボクシングコミッションで行われ、7月に敵地・タイで獲得した王座の初防衛戦に臨む王者・比嘉大吾(白井・具志堅スポーツ)、挑戦者で東洋太平洋ライトフライ級4位のレンレン・テソリオ(フィリピン)ともにリミットの50・8キロで一発クリアした。
計量に立ち会った具志堅用高会長が「ファイターなんだ。楽しみ」という秘蔵っ子。デビューから7勝無敗、すべてKO勝ちのホープだが「試合の前はいつも怖い。眠れない」という繊細さも併せ持つ。
計量後は「自分より格上の相手なのでチャンスだと思う。(8連続KOに)こだわりはないけどチャンスがあればいきます」と緊張の中に自信をうかがわせた。入場テーマ曲も「具志堅2世」の呼び名にあやかりメイナード・ファーガソンの「Conquistador」(征服者)を初めて使用する予定だ。
対するテソリオは昨年9月、後楽園ホールで元WBC世界フライ級王者の五十嵐俊幸(帝拳)と10回戦を行い、負傷判定負けしたものの善戦した実力者。そのテソリオは比嘉について「見た瞬間、いいボクサーだと感じたよ。日本人はハートが強いし、いい試合になる」と余裕の口ぶりだった。