王者クアドラス、具志堅会長に驚き報告
「WBC世界スーパーフライ級タイトルマッチ」(28日、ゼビオアリーナ仙台)
23日に都内で行われた王者カルロス・クアドラス(メキシコ/帝拳)の公開練習で、偵察に訪れた挑戦者・江藤光喜(白井・具志堅)の具志堅用高会長が思いもよらないカウンターをもらった。
練習前のことだ。「初めまして」と日本語であいさつしたクアドラスが、通訳を通じて意外な事実を打ち明けた。
「私の姉はグシケン・クアドラスと言います。父が具志堅さんの大ファンで、男の子が生まれたら“グシケン”の名を付けると決めていた。女の子だったけどグシケンにした。私が先に生まれていたらグシケンでした」
クアドラスの父・ロサリオさんは57歳。元アマチュアボクシングの選手で、現在はトレーナーをしているという。さらに因縁は続き、クアドラスは具志堅会長がベルトを奪われたペドロ・フローレスのコーチを受けたこともあるという。
具志堅会長は「驚いたね。全然知らなかった。お姉さんに会ってみたいな。当日、来ないかな」と、意外な裏話に興味津々。クアドラスも「具志堅さんにお会いできてうれしい。父に電話で報告します」と満面の笑顔だった。
しかし、タイトルマッチの話になると具志堅会長の表情は引き締まった。「最高のコンディションだね。スピードもあるし、ガードもしっかりしている。ビデオで見た印象と違うね。いきなり倒しにいくのは難しいかも…」と、警戒心を強くしていた。
なお、試合はWOWOWプライムで午後5時15分から無料生中継される。