女子ボクシング多田 王座奪回に自信

 「ボクシング・IBF女子世界ミニフライ級王座決定戦」(11日、神戸市立中央体育館)

 元WBA世界女子ミニフライ級王者でIBF同級1位の多田悦子(34)=真正=は7日、神戸市内で練習を公開し、「バリバリ元気!」と、2年5カ月ぶり王座奪還へ自信をあふれさせた。

 相手は当初の同級3位ビクトリア・アルゲッタ(メキシコ)から、同5位のカレリー・ロペス(24)=メキシコ=に変更。ロペスが来日時に対面し、「背も大きい、体がでかい。一発もらったらダメ。もらわずに打つ」と警戒感を強めた。

 13年7月、9度防衛したWBA同王座から陥落。昨年11月、メキシコで王座奪還に失敗した。山下正人会長と二人三脚で左ストレートを強化。スパーリングではジムの女性ボクサー2人の鼻骨を折るなど、驚異的なパンチを身につけた。

 かつて日本女子界を率いた“女ケンカ番長”は、今はビッグマウスを封印する。「神戸で世界王者になる。ここで終わるようなら、それ以上はない。大きいことを言うのは結果を出してから。これを勝たないと、入り口は開かない」。ベルトを巻き、再び女子ボクサーの中心に戻る。

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