多田悦子 2年4カ月ぶり世界王座復帰

4回、多田悦子(右)の左がカレリーロペスの顔面をとらえる=神戸市立中央体育館(撮影・北村雅宏)
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 「ボクシング・IBF女子世界ミニフライ級王座決定戦」(11日、神戸市立中央体育館)

 元世界2階級王者・長谷川穂積(34)=真正=の再起第2戦のセミファイナルで、IBF女子世界ミニフライ級王座決定戦が行われ、同級1位の多田悦子(34)=真正=が3-0の判定(96-94×2、97-93)で、同級4位のカレリー・ロペス(27)=メキシコ=を下し、新王者となった。2013年7月にWBA女子世界ミニマム級王座の10度目の防衛戦で判定負けしてベルトを失った多田は、2年4カ月ぶりとなる王座復帰を果たした。

 スピード、テクニックで上回るサウスポーの多田は初回から左ストレートを当てるなど上々の立ち上がり。大きな左右フックを振ってくるロペスを連打と的確な左ストレートで迎え撃ち、ペースを渡さなかった。最終回はリング中央で打ち合い、ロペスの右まぶたを切り裂いた。

 王座を獲得した多田は「技術で勝るつもりが、気持ちだけで、ぶさいくな試合になってしまった。勝てて良かった。なかなか日本でできなかったんですが、応援してくださった皆さん本当にありがとうございます。勝ったことに満足せず、強くなりたいと思います」と更なる活躍を誓った。多田の通算戦績は19戦15勝(4KO)2敗2分け。ロペスは17戦8勝(2KO)6敗3分け。

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