池山直が3度目防衛に成功
「ボクシング・WBO女子世界アトム級タイトルマッチ」(19日、コロンボ)
男女含め国内最年長世界王者・池山直(46)=フュチュール=が19日(日本時間20日)、スリランカ・コロンボで、挑戦者のジュジース・ナガワ(28)=フィリピン=を判定3-0(97-93、96-94、98-92)で下し、3度目の防衛に成功。自身の持つ世界王座防衛の国内年長記録を46歳3カ月に更新した。
異国の洗礼で2時間以上、試合開始が遅れるなど、厳しい試合をキャリアで突破。電話取材に王者は「研究されていた。距離をつぶされて、自分のボクシングがやらせてもらえなかった。ジャブは当たったので、相手の打ち終わりを狙った。点数ほど、内容に差はなかった」と語った。
記録を更新したことには「年齢のことは自分は気にしていない」とキッパリ。「もう1つ防衛を重ねられて良かった。試合中にスタミナが切れることもなかった」と、まだまだ限界は感じていない。
スリランカで初めて行われたプロボクシング興行でテレビは全国中継され、大統領も観戦。9月に現役引退した元3階級制覇王者・亀田興毅氏もサポート役として駆け付けた。池山は「会場は豪華で観客は円卓で食事を食べながら。ラスベガスみたいで。すごかった。気持ちよく試合ができました」と喜んだ。
平山会長は「相手も好戦的な選手で、観客がすごい、大歓声。一発当たったら、すごい沸くという感じだった」は興行の成功に手応え。次戦に関しても「来年、第2回をやってくれ、と言われたし、ミャンマーからもオファーが来ている。次も海外でやる可能性はある」とさらなるアジア進出をにらんだ。