優れたトレーナーに贈られる「第２６回エディ・タウンゼント賞」を受賞した高橋智明トレーナー（３９）＝ワタナベ＝の表彰式が２８日、後楽園ホールのリング上で行われ、「エディ・タウンゼントを偲ぶ会」（村田英次郎会長）から記念品と賞金１０万円が贈られた。

　高橋氏はＷＢＡ世界スーパーフライ級王者・河野公平を担当。河野は昨年１０月、米シカゴで４階級制覇を目指す亀田興毅（亀田）に判定勝ちし、２度目の防衛に成功。この試合が評価されての受賞となった。

　高橋氏は「渡辺会長を始め、河野、仲間のおかげでいただいた賞です」と一礼。河野は「僕はワタナベジムでボクシングを始めたんですが、最初からトレーナーは高橋さんでした。高橋さんのおかげで世界が取れた」と感謝した。

　高橋氏は静岡県に妻子を残し、単身赴任でトレーナーを務める。会場には夫人と長男も駆けつけた。「長男が小学校に入った時からですから単身赴任はもう７年目です。子供も中学１年になった。好きでやっている仕事ですけど、許してくれる妻子に感謝しています。これから河野の防衛をどんどん重ねていきたいし、新たな世界王者、日本王者もつくりたい」と、賞を励みにするつもりだ。