Sフライ級石田、世界前哨戦へ意欲語る
ボクシングの日本スーパーフライ級王者の石田匠(24)=井岡=は18日、大阪市内で練習し、世界前哨戦へ意気込んだ。4月17日、エディオンアリーナ大阪第2競技場で同級1位・船井龍一(ワタナベ)と5度目の防衛戦。井岡一法会長は「勝てば世界戦。勝ち方にはこだわらない」と、勝利でクリアすれば初の世界挑戦を組むことを明言した。
デビュー21戦21勝(11KO)。昨年大みそか、4回TKOで防衛戦を突破。先輩で世界3階級王者・井岡一翔(26)を追い続けた石田が、ついに最終試験にこぎつけた。
「しっかり次の試合にだけ集中したい。KOできたらいいけど、判定でも世界に通用する試合を見せたい。大みそかにいい試合をしたし、乗ってます」と言い切った。
石田はWBA世界3位を最上位に4団体すべてでランクされている。同級にはWBO世界王者・井上尚弥(大橋)が君臨する。「最終目標は井上だけど、WBAの河野さん、WBCのクアドラスですかね」と標的を挙げた。
「一翔君を近くで見ているので体で覚えてきた。今まで積み重ねてきたもので多少はパンチ力もついたかな。次の試合でつまずかないように、圧倒したい。モチベーションは上がる」。愛称“プリンス”と呼ばれるイケメンは端正なマスクを引き締めた。