【スポーツ】岡&北村は新日レスナーに?

 新日本プロレスが25日に東京・新宿FACEで開催した若手育成の新プロジェクト「ライオンズゲート」で、期待の大型新人、岡倫之(24)と北村克哉(30)がプロレスのマットで初の実戦を披露した。

 日大出身の岡は身長185センチ、体重115キロで、元レスリング・フリースタイル120キロ級の全日本王者。新日本のレスリングチーム「ブシロードクラブ」に所属しながら、アマチュア格闘技10種目で日本王者となった。アニメ好きの一面も持つ。北村は専大出身で、身長182センチ、体重115キロ。2006年にレスリングの全日本選抜フリースタイル120キロ級で優勝し、同年の世界選手権に出場。新日本にレスリングの日本王者が入団したのは96年の藤田和之以来20年ぶりだ。

 2人は3分間のアマレスルールのエキシビションマッチながら、ファンをうならせる戦いを展開。「トリッキーなスタイルで行こうと思った」という岡が猫だましからの鋭いタックル、体をクルリと旋回してバックを取るなど、大柄ながら素早い動きを見せれば、北村は日本人離れした筋骨隆々な肉体を生かして、岡を力強いスープレックスで投げるなどの持ち味を見せた。

 2人のデビューはいつになるのか。元レスリング学生王者でもあり、2人のコーチを務める永田裕志は「ボクが4カ月でデビューしてますから、それを考えたら早い内にデビューしてもいいんじゃないですか」と、早期デビューに前向き。さらに、「(元レスリング五輪代表の)中西(学)さんなんて、1月半で抜てきですから。受け身もまったくできない中でスコット・ノートン、バンバン・ビガロ、ビッグバン・ベイダーとかと戦って、壊れずに1シリーズ完走してしまった。そういう怪物性が岡と北村にもあるんじゃないか」と、上位抜てきの可能性も示唆した。

 新日本プロレスの木谷高明オーナーは、1月5日の東京・後楽園ホール大会で、2人を獲得した理由を「新日本プロレスがますます発展していくというのはありますが、世間からなめられたくないからです」と説明していた。また、世界最大のプロレス団体である米国WWEを例に挙げ「ザ・ロック(ドウェイン・ジョンソンの名で映画俳優としても成功)がいて、ブロック・レスナー(総合格闘技のUFCで世界ヘビー級王座を獲得)がいるのがWWEの強さ。両面を攻めていきたい」とも話した。

 オカダ・カズチカ、棚橋弘至らがロックならば、岡と北村はレスナーか。2人の成長が、業界のトップを走る新日本プロレスの存在に重みを加えていくだろう。(デイリースポーツ・洪 経人)

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