三瓶、計量に遅刻も涼しい顔
「ボクシング・4回戦」(27日、東和薬品RACTABドーム)
元WBC世界バンタム級王者・辰吉丈一郎(45)の次男・寿以輝(19)=大阪帝拳=と対戦する三瓶(さんぺい)一樹(24)=ワタナベ=が26日、大阪市内で計量に臨み、リミットで一発パスした。
東京からの“刺客”は15分遅刻しながらも、涼しい顔。「カリスマJr.」との初対面に「体つきは普通ですね」と言い切った。
今回がプロ7戦目で3勝(1KO)3敗のキャリア。“ビッグネーム”との対戦オファーに「チャンスと思った。なかなかこういう話は来ない」と即決。「名前も売れますよね。食ってやろうと思う気持ちが大きい」と闘志満々だ。
福島県浪江町出身。11年3月11日、東日本大震災で被災した。福島第一原子力発電所事故の影響を受け、多くの住民が移動、避難。三瓶は震災を機にボクシングを始め、震災で傷ついた故郷の人々を勇気付けることを誓ってきた。寿以輝を下せば、ニュースにも大きく取り上げられるチャンスは逃せない。
必勝を期し、ジム先輩のWBA世界スーパーフェザー級王者・内山高志からは攻略アドバイスも受けてきた。「勝ちに来ているのでね」と自信満々。“東京からの刺客”は寿以輝にとって、過去最強の敵になりそうだ。