ドラディション 藤波と秋山が初対決
「プロレス・ドラディション」(29日、東京・後楽園ホール)
藤波辰爾(62)と秋山準(46)の初対戦がついに実現した。藤波は元新日本のレジェンド。秋山は、藤波のライバルと呼ばれながら団体の壁に阻まれて対戦が実現しなかった故ジャンボ鶴田さんの弟子であり、現在は全日本の社長。昭和をリードした2大団体の魂が世紀を超えてタッグで激突した。
若手の青柳優馬(20)と組んだ秋山が鶴田さん直伝のジャンピングニーバットを放てば、ベテランのヒロ斎藤(54)と組んだ藤波もドラゴンスクリューを連発。互いの持ち味を出した戦いは最後、斎藤のセントーンのアシストを受けた藤波が青柳を飛裸絞めで仕留めた。
昨年9月に腰を手術し、体調が万全でない中で勝利を収めた藤波は「思った通り骨のある選手ですね。(鶴田さんの影が)なんとなくダブりました。ジャンピングニーから。ボクの中では当時の絶対交わらない新日本と全日本というのがあるので、気持ちはどうしても持ってしまう」と秋山を評価すれば、秋山も「(ドラゴン殺法は)記念になりました。ガウンで出てきたときには藤波辰爾だと思った。やっぱり違う。オーラというかね」とレジェンドの存在感に感心。また、藤波が「ぜひ秋山選手とのシングルも…」と一騎打ちに興味を示すと、秋山は「藤波さん次第じゃないですか。オレはいつでも構わない」と受けて立つ構えを見せた。