10度防衛の山中 WBC会長から表彰
3月4日にリボリオ・ソリス(ベネズエラ)を判定で下し、10度目の防衛に成功した山中慎介(33)=帝拳=が8日、都内の日本ボクシングコミッション(JBC)で、来日中のWBCマウリシオ・スライマン会長から表彰された。
スライマン会長は「山中こそ真のチャンピオン。前回は2度のダウンを取られながら立ち直って防衛した。私は誇りに思う」とたたえ、子供用のベルトやパネルなど数々の記念品を渡した。
中でも山中を喜ばせたのは、WBCが特別の選手だけに授与する腕時計だった。「マイク・タイソン、シュガーレイ・レナードなどレジェンドボクサーのためだけに作ったウブロの限定版(約320万円)です」(スライマン会長)という逸品。山中は「以前、WBC総会に出席したときに見て、欲しいと思っていた。幸せです」と感激の面持ち。
スライマン会長は「山中は強すぎてチャレンジャーがいないのが悩み。階級を上げるか、他団体と統一戦をするか、どちらにしてもサポートしたい」と約束。山中は「統一戦を実現してほしいですね」と、バンタム級最強を極める決意を示した。