宮尾綾香が再起戦をTKO勝利
「女子ボクシング・8回戦」(10日、草加市文化会館ホール)
前WBA女子世界ミニマム級王者の宮尾綾香(32)=大橋=が、クリカノック・アイランドムエタイ(タイ)を4回1分10秒TKOで下した。
昨年10月、WBC女子世界アトム級王者の小関桃(33)=青木=との王座統一戦に判定負けし、王座陥落からの再起戦。「最初は緊張して硬かった」と言うものの、鋭いジャブで出はなをくじくと、ワンツー、フックを打ち込んだ。
左右前後にスピード抜群のステップで相手には打たせず、一方的な展開。3回には右の打ち下ろしでダウンを取った。ダメージの濃い相手に4回はジャブから猛烈な連打を浴びせ、レフェリーが試合をストップした。
再起戦を飾った宮尾は「復帰戦に勝利して、今は安どしています。元世界チャンピオンのままではイヤなので、『現』に返り咲きたい。辞めるな、頑張れと言ってくださる人がたくさんいて、奮い立たせてもらいました」と、ファンに感謝し「次の試合が世界挑戦になればいいですね」と、前を向いた。