飯伏幸太、猪木氏の鉄拳に期待

 アントニオ猪木氏率いるプロレス、格闘技団体イノキ・ゲノム・フェデレーション(IGF)は11日、都内の事務所で会見を行い、飯伏幸太(33)が5月29日のエディオンアリーナ大阪大会に参戦することを発表した。

 2月に二重所属だった新日本とDDTを退団し、プロレスの新たな可能性を追求するために自ら設立した飯伏プロレス研究所の所属として活動している飯伏は、この日の会見で「プロレスをいろいろと研究していて、自分にまだ足りない部分がたくさんある。猪木さんと絡んだことがないので気になった」と参戦の理由を説明。同大会は6月26日に中国・マカオで行われるアントニオ猪木-モハメド・アリ戦40周年記念大会のプレ大会として行われ、「(刺激を受けた?)それはありますね。びっくりしました。猪木さんをいろいろ調べたんですか、ボクの今の年齢、33歳でアリと戦っているんで」と話した。

 対戦相手は未定で、「IGFの選手と絡みたいのもありますし、今まで12年やってきた自分のプロレスがIGFファンに通用するのかも研究してみたい」と希望。IGFの試合にはプロレスのゲノムルール、総合格闘技のIGFルールなどが混在するが、IGFの宇田川強エグゼクティブプロデューサー(EP)はそれ以外の特別ルールの採用も示唆し、飯伏は「自分に合ったベストなものを選んでやりたい」と話した。

 猪木氏について、接点は「ほぼない」とのことだが、「日本プロレスの神」とのイメージを抱き、「(猪木氏が)プロレスを広めるためにいろいろ仕掛けてきたものが気になる。何かを吸収したいですね」と対面を心待ちに。

 猪木氏が過去に、いい試合ができなかったレスラーを怒鳴りつけた話を聞くと、「ダメだったら殴られたいですね」と、“鉄拳教育”を受け入れる考えも示し、大阪大会以後の継続参戦についても「出てみて、自分のスタイルとはまれば」と可能性を示唆した。

 またこの日、過去にIGF参戦していたアレクサンダー大塚が事務所を訪れ、大阪大会への参戦を直訴した。

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