王者・中谷、元暴走族総長にTKO勝ち
「ボクシング・東洋太平洋ライト級タイトルマッチ」(17日、エディオンアリーナ大阪第2競技場)
王者・中谷正義(27)=井岡=が挑戦者で同級15位・闘将青木誠(36)=グリーンツダ=を1回1分19秒TKOで下し、5度目の防衛を果たした。戦績は中谷が12勝(7KO)、青木が20勝(17KO)14敗2分け。
中谷は1回、左ジャブを顔面に打ち込み青木をぐらつかせると、連打で一気にまとめ、リングに転がした。立ち上がった相手に容赦はない。左右フックの強打を見舞い、2度目のダウンを奪い、試合を決めた。
負ければ引退となる元暴走族総長に79秒で引導を渡した。「ケンカで来ると思ったのでケンカで行こうと思った。相手の必死な気持ち、プレッシャーがすごかった。勝って当たり前と周りは思ってたかもしれないけど、勝ち方にこだわる、こういう試合の方が緊張する」と安どした。
世界を照準に入れる一方で日本王座との統一戦にも興味。「今すぐにでもやれる。世界へ行くにもその方が納得するでしょう」とアジア最強の証明にも意欲を見せた。
世界3階級制覇王者の井岡一翔(27)と興国高時代からの同級生で同僚。ジム3人目の世界王者を狙い、「僕はいつでも世界戦にできる準備をする」と、言い切った。