河野公平、全身緑で公開練習 験担ぎ
「ボクシング・WBA世界スーパーフライ級タイトルマッチ」(27日、大田区総合体育館)
3度目の防衛戦を迎えた王者・河野公平(35)=ワタナベ=が20日、東京・五反田のジムで練習を公開した。
報道陣の前に姿を見せた河野は、シャツ、トランクス、シューズまで全身緑色だった。「亀田(興毅)戦(昨年10月、米シカゴ)で緑を身に付けていい結果が出たので、次も緑と決めていました」と験担ぎだった。
この日、グローブもグリーンにしようと業者に連絡を取ったが、試合まで1週間で間に合わなかった。「次回は緑で」と、こちらはお預け。
「亀田戦を乗り越えて精神的に強くなったと思う」と河野。昨年3月に結婚した芽衣夫人の支えも大きい。「試合が決まると僕の口数が減るので、あまりしゃべらないのですが、黙々と気を遣ってくれる」と明かした。減量中は夫人の体重も落ちるという。7月には披露宴を予定している。
挑戦者で同級7位のインタノン・シッチャモアン(29)=タイ=は、この日午後来日した。毎日映像を見て研究しており「コンビネーションがうまくて、右フックが強いかな。前に来るのでかみ合うタイプだと思う。中盤から後半にKOで勝ちたい」と勝利のイメージを語った。
17年間パートナーを務める高橋智明トレーナーは「サウスポーは苦手だったけど、亀田戦で変わった。合わせるパンチ、カウンターを練習している」と自信を見せる。
渡辺均会長は「今までで一番安心していられる。亀田戦で分かったのですが、河野は練習がよくなくて、試合に強い典型的なタイプ。内山以上に気が強いですよ」と勝利を確信。今後については「次に香港でレックス・チョー(同級11位、中国)、その次が指名試合でルイス・コンセプション(同級1位、パナマ)になるのでは」と話していた。