田口良一3度目防衛戦は「理想はKO」
「ボクシング・WBA世界ライトフライ級タイトルマッチ」(27日、東京・大田区総合体育館)
3度目の防衛戦を迎えた王者・田口良一(29)=ワタナベ=が21日、東京・五反田のジムで若手と2ラウンドのマスボクシングとミット打ちなどの練習を公開した。
今回、反射とスピードを中心に下半身を強化したことで「今までと違う足の運びになりました。左ジャブ、右ストレート、ボディーを緩急つけて打てるようにしました」と手応えを口にした。石原雄太トレーナーも「昨日の最後のスパーがよかった。上と下が一体化して、足からボクシングができる」と進化を認めた。
初防衛戦は減量に苦労し、2度目の防衛戦は試合直前に風邪をひいた。今回も3回、体調を崩しかけたが「前回ミスしたので自己管理を徹底しました。1カ月前から、免疫力を高めるR-1ヨーグルトをたくさん食べました。1日2個とか3個とか」と体質改善を工夫し、ぬれマスクの着用やうがい、手洗いなども徹底した。
挑戦者で同級7位のファン・ランダエタ(37)=ベネズエラ=とは昨年スパーリングで手合わせしている。「手の内を出さない感じで、攻撃的ではなかったけど、今回はまったく違うでしょう。打ち合いに来ると思う」と予想。田口は「理想はKO。序盤から前に出て、ポイントを取っていければ」と、積極的な闘いを予告した。