グレート小鹿、アジアタッグ奪回ならず
「プロレス・大日本」(29日、後楽園ホール)
大日本の会長で日本現役最年長レスラーのグレート小鹿(74)が惜しくも35年ぶりのアジアタッグ王座奪回を逃した。
過去5度奪取した自身の代名詞とも言える日本最古のタッグ王座に、全日本のチャンピオンカーニバルを制して勢いに乗る関本大介を従えて、王者の木高イサミ、宮本裕向組に挑戦。前日の74歳の誕生日に蛍光灯デスマッチを戦い大流血した小鹿は、この日も額の傷口を攻められて連夜の血だるまとなった。
それでも、木高の足を執ように攻めてもん絶させ、STFまで見せるなど、老かいなテクニックで真っ向勝負を展開。最後は木高にのど輪落としを放ち、足4の字固めで仕留めにかかったが、スキを突かれて首固めで丸め込まれた。
試合後、小鹿は健闘に手応えを感じ、「ここまでやったということは、ワンモアチャンスあるな。このリングを去るまでに再度挑戦したい」とアピール。これに対し、宮本は「このベルトは冥土のみやげにならなかったな。どうしてか分かるか?まだ、あんたは生きないといけないんだよ。もっとオールドプロレスリングを教えてくれ」と前向きに応えた。
だが、小鹿は「それは分かった」とあっさり受け流し、「まだまだオレはくたばらない何度でもチャレンジする。それまでお前ら(ベルトを)持っとけ」と王者組を一喝。さらに、「ボクが最初にこのベルトを手にしたのは44年前。その時と変わっていない。あくまでもこのベルトを追求する」と叫ぶと、客席からは大“コジカコール”が送られた。