大仁田興行にカシン乱入に衝撃
「プロレス・大仁田興行」(10日、三川町民体育館)
試合開始前、ライオンのマスクをかぶったケンドー・カシンが突如現れた。売店でグッズ販売に精を出していたパンディータを見つけると、なぜか持っていたネットでパンディータを捕獲。契約書と思われる紙に、強引にパンディータの手形を押させると、大仁田厚の控室に連行した。
いきなり、白い花束を大仁田に手渡したカシンは、パンディータに蹴りを見舞うと、手形が付いた契約書と思われる紙を見せ、「7月8日、カシン対パンダ、決定だ!」と一方的に通告。すると、突如、低姿勢になり、「大仁田さん!!7・8、見届け人として来てください」と言い残して去って行った。
4月27日の超戦闘プロレスFMW後楽園ホール大会では、大仁田が「カシンよ、パンディータとやりたいなら、第0試合を組んでやるから来い」と呼び掛けたが、カシンは現れず、パンディータの不戦勝が告げられた。ところが、カシンは同大会のメーンイベント終了前に突如来場し、FMWに無断でグッズ売店を出した上、大仁田の眼前でパンディータに暴行した。あまりの非常識な行動に、FMWの山近義幸代表がカシン率いる「はぐれIGF軍」との絶縁を宣言。大仁田、パンディータとカシンとのかかわりも、もはやこれまでと思われていただけに、予期せぬ無法乱入劇に大仁田もあ然とするばかりだった。
大仁田は「アイツの性格は全くわからない。7・8?パンダが行くなら、俺も行かないわけにもいかないだろう」とコメント。大仁田はこの日、メーンイベントで保坂秀樹、ダイスケと組み、雷神矢口、NOSAWA論外、橋本友彦組と対戦。11分21秒、サンダーファイアーパワーボムからのエビ固めで論外からフォールを奪ったが、カシンの乱入に衝撃を受けたのか、どこか浮かぬ顔だった。
11日の山形・酒田大会では、史上初となる「電流爆破デンジャラス鬼棒デスマッチ」のお披露目となるが、大仁田は「明日は頭を切り替えてやるしかない。矢口たちが開発した鬼棒がどんなものか、この目で確かめて、アイツらを黙らせる」と話した。