加藤善孝が世界ランカーと対戦
「ボクシング・ライト級ノンタイトル10回戦」(20日、後楽園ホール)
前日計量が19日、都内の日本ボクシングコミッション(JBC)で行われ、元日本、東洋太平洋ライト級王者・加藤善孝(31)=角海老宝石=は61・2キロ、WBA世界ライト級10位のブランドン・オギルビエ(22)=豪州=は61・1キロでともに一発パスした。
世界挑戦を視野に昨年1月、日本王座を返上した加藤は、10月に原田門戸(横浜さくら)に0-3の判定負け。今年2月にはインドネシア・ジャカルタでWBOアジア・パシフィック王者のダウド・ヨルダン(インドネシア)に挑んだが9回負傷判定と連敗中。
加藤は「今回、(鈴木)会長がやりたい相手を探せ、とおっしゃってくれて、やるなら世界ランカーと、と思っていた。(オギルビエは)映像を見るとガンガン出てくるタイプでかみ合うと思った。もちろん、こちらもガンガン行く。正念場と思っている」と、再起戦で世界ランカーを倒し、再び世界を目指すつもりだ。
一方、オギルビエは「加藤はファイタースタイルで真っすぐ来る。自分にとっていい経験になると思う」と話した。世界ランカーだが「僕はまだ22歳。いろいろ経験しながらステップ・バイ・ステップで、2、3年後に世界挑戦したい」と、闘志を胸に秘めた。