本田はトップ下固定か ザック宣言

 「国際親善試合、日本1‐0キプロス」(27日、埼玉)

 ザッケローニ監督は本田圭佑をトップ下に固定するのだろうか。27日、埼玉スタジアムでW杯前最後の国内試合となったキプロス戦で日本代表は1‐0で勝利したが、試合後の会見で監督は「本田に関しては、彼の家と呼んでいるが、トップ下のところでより多くプレーしないといけないと思っている」と明言したのだ。

 21日から25日に行われた指宿合宿では、公開された戦術練習の一部で大久保がトップ下で指導を受ける場面が見られた。そのため、大久保も本田とトップ下の位置を争うと見られていたが、大久保についてザック監督は「大久保、柿谷、大迫といった1トップの選手は時に裏へ抜けたり、意図的に引いてきたり、そういったプレーをしないといけない」と2人のポジションを区別していることをうかがわせた。

 本大会での日本の武器を「個のクオリティー、スピードに乗った技術を前面に押し出したいと思う」とも明かしたザック監督。本田が右の岡崎、左の香川、そして1トップを争う3人の誰かを巧みに操る攻撃を理想としているようだ。

 本田はこの日、4本のシュートを放ったが無得点。前半の直接FKはゴールのはるか上に外れ、後半に香川、山口とつないだボールに合わせたミドルも相手GKに阻まれた。前半はボールを失う場面も多く、本調子でないのは明らか。本田の復調なくして、ザックジャパンの浮上がないことが再確認されたキプロス戦だった。

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