澤“落選”も代表引退は否定
日本サッカー協会は16日、カナダとの国際親善試合(25日・エドモントン、28日・バンクーバー)に臨む女子日本代表「なでしこジャパン」のメンバー21人を発表した。FW大儀見優季(27)=チェルシー=ら海外組9人を招集。MF澤穂希(36)=INAC神戸=は選出されなかった。
仁川アジア大会(韓国)に続きなでしこジャパンから外れた澤は、この日の非公開練習後報道陣の取材に応じ「長いサッカー人生でいろんなことがある。今回のことも全く悲観的になることはない」と前を向いた。
代表引退の可能性があると一部で報じられたことについては「そういうことを表明したこともないし、現役でやっている以上、代表に入れれば光栄なこと。高い目標を持つことは選手として必要だし、呼ばれればもちろん行く」とし、引き続き代表でプレーする意思を示した。
93年の初選出から21年。「代表が全てではない。輝ける場所は他にもある」と話した澤だが、「長い代表生活で残してきたもの、やってきたことに間違いはないし、そこは自信を持っている。外れても澤穂希が澤穂希であることに変わりはない」と、独特の言い回しで代表への愛着を口にした。
「毎日サッカーができることに感謝している」と笑顔で話す36歳は、この日の非公開練習でも精力的にフルメニューを消化した。Aマッチ通算197試合82得点。その情熱が尽きることはない。