C大阪 フォルランと大熊監督が会談
J1で降格圏内の17位に低迷するC大阪は20日、次節徳島戦(22日、金鳥ス)に向けて大阪市此花区の舞洲練習場で調整した。練習後、元ウルグアイ代表FWディエゴ・フォルラン(35)は、白沢通訳を介して大熊監督と30分近く話し込んだ。
勝利と、ゴールへの渇望がフォルランを突き動かしたのか。口調は次第に熱を帯びていった。時には身振り手振りを交えた“青空会談”。「試合での動きや修正できる部分をいろいろ意見した」と明かした。フォルランはミニゲーム中も激しい口調でチームメートにアドバイスを送り、FW永井やMF秋山には“個人授業”まで行う熱の入れようだった。
チームは9月27日の浦和戦以来、公式戦で3試合連続ノーゴールと深刻な決定力不足に陥っている。フォルランは「攻撃だけの問題ではない。チーム全体が機能すれば攻撃のパワーが出てくる。なるべく早くボールを前に運ぶことだ。最終ラインからボールが入っていかないと、相手は守りやすくなってしまう」と持論を展開した。
大熊監督も「彼らはゴールに向かっていくし、シュートに対する意識が違う。シュートレンジが違うのはあるが、日本人は最後まで行かないとシュートを打たない。『なぜ、ゴールを見ないんだ』ということ。世界で点を取ってきた選手だし、言っていることは当然」と理解を示した。
左足内転筋の違和感で18日の鳥栖戦を欠場したフォルランだったが、この日はフルメニューを消化し、徳島戦出場に意欲を見せた。
ミャンマーで行われているU-19(19歳以下)アジア選手権を終え、19日に帰国したFW南野もフルメニューを消化。徳島戦の出場は確実で、14日間で5試合という過酷な日程となるが「思っていたより体は軽かった。後がないという思いだし、やるしかない」と悲壮な覚悟を見せた。