本田圭佑 日本人初の広告に起用

 サッカー・イタリア1部セリエAのACミランを母体とするACミラン基金と、シェーバーなどの世界的メーカー・ブラウンが提携したプロジェクト「リスペッタ・イル・ミオ・スティレ(私のスタイルをリスペクトして)」の発表会見が4日、ミラノ市内の「カーザ・ミラン」で行われた。

 この日は同プロジェクトの顔として選ばれた選手4人のうち、日本代表МF本田圭佑(28)と元オランダ代表MFナイジェル・デ・ヨング(29)が出席した。

 「リスペッタ-」はブラウン社の製品を買うことによって、同基金にチャリティ寄付される仕組み。若者、家族を中心にリスペクトの大事さをアピールしていく企画で、サッカースクールなどの企画もある。ブラウン社はACミランのスポンサーにもなっている。

 本田は会見で「日本とヨーロッパでは文化とサッカー、それぞれ大きな違いがある。それに適応していかなければならなかった。私のスタイルはとても特殊だと思うが、周りは私を尊重してくれている。また私も周りをリスペクトしている」と、イタリア滞在の経験から“リスペクト”について語った。

 今季はここまで6得点を挙げているが、ここ3試合はゴールも途絶え、チームも勝利から遠ざかっている。「ハードな日程でフィジカル的にふさわしいコンディションを作るのが簡単ではなかった。だが、次の試合には集中している。今のままとにかく一生懸命練習して、何ができるか、本田は誰かということを見せたい」と8日のサンプドリア戦への抱負を語った。

 またイタリア人記者から「メネスと一緒にプレーしていた時はゴール・ラッシュだった。今、トーレスと組んで苦戦しているみたいだが…。トーレスかメネスか?」と話を向けられると、本田はイタリア語で話し出すサプライズも。「ミ・ピアーチェ・トゥッテ・ドウエ(二人とも好ましい)」から始まり「両者ともいい選手だし、リスペクトしている。彼らとプレーできて満足している。心配はしていない。いつでも準備はできている」と一気に話し終え、出席者から大きな拍手を受けていた。

 本田はチームメート、監督とも英語、イタリア語でコミュニケーションしているという。

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