サッカー代表発表、アギーレ一問一答
日本サッカー協会が5日、都内のJFAハウスで11月14日のホンジュラス戦(豊田)、同18日のオーストラリア戦(ヤンマー)に臨む日本代表23人を発表した。
以下、ハビエル・アギーレ監督の代表発表会見での発言と一問一答の要旨。
アギーレ監督「アジア杯へ向けて選手を見る最後の機会になります。初めて直に見る新たなメンバーを呼べたこともうれしい。(アジア杯の)最終リストをつくるために重要な2試合になります」
-遠藤、今野が復帰した。呼んだ理由は。
「サッカーで重要なのは質であり、年齢ではありません。遠藤も今野も経験豊富な選手たち。そして今季、素晴らしいシーズンを過ごしています。年齢を考えたとしても力強い、フィジカルコンディションの状態がよいと見受けられます。柴崎や田口のように代表でのキャリアをスタートさせている選手の力になってくれると思う」
-今野はDFかMFのアンカーか。
「今野はMFです。今シーズンを通して(G大阪で)遠藤とダブルボランチを組んでいます。そのポジションで呼びました。中盤の3つのどのポジションでもプレーできると思います」
-川島はクラブで自信を失っているのでは。東口を呼んだ理由は。
「川島は5年間ずっとレギュラーでした。ここ何試合か出ていないからといって、コンディションが悪いとは限りません。西川もすばらしいシーズンを過ごしています。クラブで優勝目前です。東口も上位を走っているガンバのキーパーで失点が少ない安定したシーズンを過ごしているので、直に見たいと思いました」
-内田は代表引退も口にしていた。何を期待するか。
「シャルケでやっていること、日本代表でやってきたことです。安定した選手でフィジカル的にも強い選手です。戦えますし、テクニックの質が高い選手です。そのポジション(右サイドバック)で何人かの選手を試してきましたけど、彼が経験や質の高さを入れてくれれば」
-ここからはアジア杯本番を見据えた試合という気構えか。
「私の中に1点2点考えないといけないポジションがあります。それがこのリストそのままというわけではありません」
-森重がDF登録。
「スペシャリストというのは現代サッカーではGKしかない。香川真司をFWで登録してもおかしくない。小林の場合は守備ができますから中盤に戻ってプレーすることもできます。森重はセンターバックの右も左もできるし、ボランチのポジションもできると思っています。登録がDFなのか、MFなのかはさほど重要ではありません」
-序盤で母国メキシコでの式典に出席するため合宿を離れる。
「協会の許可のもと、今回、少し代表を離れることになりました。11日、12日の代表合宿のトレーニングに私は参加しません。チームが始動した時(10日)にはおりますし、13日の練習にはおります。(コーチの)ゲリングが指揮を執ります」
-豊田が入った。期待する点、理由は。
「質問していただきありがとうございます。違ったものを代表に持ち込んでくれると期待して呼びました。パワフルな選手です。空中戦でも強い。岡崎とはまた違った特徴を持っています」
-今回の2試合、それぞれ意味合いが違うのなら教えてほしい。
「(10月の)ブラジル戦ではJリーグの7人の選手を試した。全く違ったレベルのゲームを体験して、それを見たかった。この2試合は何かを試すわけではありません。勝ちにいく試合です。アジア杯のことを考えながらそうしたい」
-長谷部をあらためて呼んだ理由は。また、キャプテンは本田から長谷部に戻すのか。
「毎週、フランクフルトのゲームはチェックしているが、高いレベルを維持できている。肉体的な問題は解決できている。だから今回、呼びました。キャプテンは全員がそろったところで決めたい」
-アジア杯の23人のうちどれぐらい固まったのか。
「チームの80%、90%は決まっています。サッカーではたとえば、けがのような逆境もあります。(各リーグの)休暇の時期も考慮しなければなりません。AFCには(予備登録の)50人のリストを送らないといけないのですが、そこで間違ってはいけないと思います」
「いくつか決めないといけないというのは複数のポジションをこなせる選手を探すということです。高徳は左でも右でもプレーできます。先ほど申し上げた森重もおりますし、小林も自分のチームでCFや中盤の右でプレーしています」
-乾への評価は。
「乾はスタートで少し苦しみましたけど、コンスタントに出ているので代表招集に値すると思いました」
-細貝を呼ばなかったのは。
「(今まで)呼んでみてよく分かった、ということです」