長谷部 スマトラ島被災地で交流
日本代表DFの長谷部誠(フランクフルト)が、スマトラ島沖大地震から10年が経過したことを期にユニセフの依頼で22日から現地を訪ね、26日の公式ブログでその模様を報告した。
長谷部は被害が最も大きかったスマトラ島のバンダアチェを訪れた。
「震災から10年が経ったいまの現状や自然災害に対しての取り組み方、そして東日本大震災の復興に何か役立つものがあるのではないか、、、、現地に足を運んで目でみて肌で感じる為に訪問させていただきました」と、長谷部自身の中でもはっきりとした目的意識があった。
犠牲者4万8千人を弔う共同墓地を訪ねたり、様々なモニュメントを見学、地元の高校生たちとのディスカッションも実現した。彼らの中には震災で両親、兄弟、友達を亡くした子もいて、「辛い話を涙を流しながら話してくれました。10年経った今でも心の傷は癒えていませんし、継続した心のケアの必要性を感じました」と、長谷部はその涙を受け止めた。
幼稚園では覚えたインドネシア語で話し掛けたが、どうやら通じなかった。小学校では防災訓練に参加し、一緒にサッカーもやった。
「今回もまたサッカーに救われました。言葉が通じなくともボール1つあれば子供達と通じ合えた気がしました」とサッカーに感謝した。
長谷部は数年前、国際線の機中でユニセフのパンフレットを目にしたことから活動に参加することを決意。これまでにも著書「心を整える。勝利をたぐり寄せるための56の習慣」の印税など5千万円を東日本大震災の被災地に寄付したり、帰国した際に被災地の幼稚園を訪問するなど自分の足を運ぶ活動にも積極的に取り組んでいる。