アギーレ監督 潔白主張「汚点はない」
サッカー日本代表のハビエル・アギーレ監督(56)が27日、自身にかかっている八百長疑惑について記者会見を開いた。
15日に検察当局に告発された後で、監督が公の場で問題について話すのは初めて。
アギーレ監督は「本日まで発言することがなかったのは正式なものがなかったからです。このたび、訴状が提出されたということで私の意見を申し上げたい」「そして私はスペインサッカーの正直さとクリーンさを信じていると申し上げたい。12年間、スペインのサッカーにおりましたが、倫理やプロフェッショナリズムに反することは認知しておりません。試合に勝つための唯一の方法は努力です。私は誰にも何もプレゼントされていないですし、それを望んでもいません」などと発言し、潔白を主張した。
クリーンだと信じて良いという質問には「もちろんです。プロサッカーに関わって39年です。スペイン、メキシコ、アメリカ、日本で仕事をしています。汚点はまったくありません。それは信じてください」と答えた。
アジア杯中に捜査が入る可能性については「弁護士からの話によると、仕事には影響しないところで呼んでいただけるということです。本日の会見が終わった後、100%アジア杯へ向けた状態になります」と影響がないことを強調した。
ただ、疑惑についての具体的な事実、例えばアギーレ氏に現金が振り込まれたかどうかといった疑惑の詳細については「申し訳ありません。弁護士のアドバイスによってお話できません」と調査、捜査に影響が出るとして明言を避けた。
謹慎する考えについても問われた。アギーレ監督は、「選手たちは試合で戦い続けます。この試合に関わった選手はゲームに出ていますし、このような質問で責められてはいない。サラゴサの幹部も今まで通り、幹部の仕事を続けています。その試合のレフェリーも笛を吹いてます。なぜ彼らと同じように仕事を続けることができないのか。有罪を証明されるまでは何人たりとも無罪と思う。推定無罪は法によって定められています」と身振りを交えながら、理路整然と反論した。
疑惑がかかっているのは、2011年5月に行われたスペイン1部のリーグ戦、アギーレ氏が監督を務めていたサラゴサとレバンテの試合。2部降格の危機にあったサラゴサが2-1で勝利したが、当時のサラゴサ会長・アガピト・イグレシアス氏が一度、アギーレ監督やサラゴサの選手に金銭を振り込み、それを回収した後に、サラゴサ側がレバンテ側に渡したという疑惑がある。この中でアギーレ監督が関与したのではないか、と捜査の対象に入っている。