星稜鈴木、同姓同進路の主将対決に闘志

決勝を前に意気込みを語る星稜・鈴木
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 「全国高校サッカー選手権・決勝、星稜-前橋育英」(12日、埼玉)

 決勝戦が12日、午後1時35分から埼玉スタジアムで行われる。昨年準優勝の星稜(石川)は11日、都内グラウンドで最終調整を行った。

 事故で入院中の河崎護監督(55)が決勝戦で現場復帰するかは未定だが、主将のDF鈴木大誠(3年)は「勝てば最高の恩返し」と、前橋育英(群馬)を破っての初優勝を誓った。

 決勝戦は“奇縁”対決となった。監督不在の中、星稜イレブンをけん引してきた鈴木は前橋育英の警戒選手の一人に、10日の準決勝で劇的な同点弾を決めたMF鈴木徳真(3年)の名を挙げた。

 鈴木徳とは同姓、同じ主将という立場に加えて、進学先も同じ筑波大と共通点がある。昨年11月の入試会場では、実技のサッカーで同じチームになった。センターバックとして後ろから見た好敵手について鈴木は、「うまいの一言ですね。技術、ポジショニング、戦術理解、なんでもできるっていうイメージ」と、決戦を前にあらためて警戒を強めた。

 前橋育英とは昨年のインターハイ準々決勝で対戦し敗れている。鈴木は「自分がマークしてた選手に点を取られた」と今度こそ守りきる構えだ。

 3年生にとって、勝っても負けても最後の試合。1年前の決勝戦はピッチ上で悔しさを味わった。「昨年の失敗を自分が伝えてきた。成長を見せたい」と主将。雪辱を果たし、恩師への恩返しを誓った。

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