「全国高校サッカー選手権・決勝、星稜４－２前橋育英」（１２日、埼玉）

　前回準優勝の星稜（石川）が延長戦の末に前橋育英（群馬）を下し、２５回目の出場で悲願の初優勝を果たした。石川県勢の優勝は初めて。大会直前に交通事故に遭い、ベンチに入れなかった河崎護監督（５５）に大きなプレゼントを届けた。

　監督が不在の中、チームを率いた木原力斗監督代行（２７）は「チームが一体となって戦ってくれた。それが勝利の要因」と声を震わせた。試合前には河崎監督からのメッセージを男泣きしながら代読し、選手を鼓舞。「控え選手がいかに責任を持ってプレーできるか。経験不足で、それしか考えてなかった」と悲願を呼び込んだ。